こんにちは、Rielです!
芸術の都・フィレンツェを訪れる人は、ドゥオーモやウフィツィ美術館、ヴェッキオ橋などの名所を巡るのが定番ですよね。でも、街歩きをしていると不思議な小さな扉に出会うことがあります。
その名も──「ワインの小窓(Buchette del Vino)」。
フィレンツェの旧市街にひっそりと残る、小さな歴史の名残です🍷✨
🍇 ワインの小窓とは?
「ブッケッテ・デル・ヴィーノ(Buchette del Vino)」は、
フィレンツェやトスカーナ地方で16〜17世紀ごろに使われていた小さなワイン販売用の窓のことです。
🏛️ 貴族や富裕層の邸宅の壁に直接開けられた小さな窓で、そこからワインを直接通行人に販売していたんです!
当時のトスカーナはワインの生産が盛ん。疫病が流行していた時代背景もあり、**「非接触でワインを販売する工夫」**としてこの小窓が生まれました。
📍 どこで見られるの?
現在もフィレンツェ市内には約150ヶ所以上のワインの小窓が確認されており、観光中に偶然見つけることも!
特に見つけやすい場所の例:
- Via delle Belle Donne(サンタ・マリア・ノヴェッラ駅近く)
- Piazza della Signoria(シニョーリア広場周辺)
- Borgo degli Albizi(ドゥオーモ近くの路地)
地味で見逃しがちなので、壁の低い位置にあるアーチ状の小窓にぜひ注目してみてください👀
🍷 今もワインが飲める小窓もある?
実は…21世紀に復活したワインの小窓もいくつかあるんです!
特に話題になったのがこちら👇
▶️ Babae(ババエ)
- 住所:Via Santo Spirito, 21R
- こちらの小窓では、なんと実際にワインやアペロール・スプリッツが提供されるんです!
- ちょこんとした小窓から差し出されるグラスは、もうフォトジェニックの極み🍹📸
他にも、数軒がコロナ禍をきっかけに小窓スタイルを再開しています。
🎨 街の物語にふれる、ちょっと特別な瞬間
ワインの小窓は、ただの“かわいい”スポットではありません。
そこには疫病を避けながらもワイン文化を絶やさなかった人々の知恵と誇りが込められています。
通りすがりに見つけて写真を撮るだけでも素敵ですが、
グラスを一杯受け取って、静かにフィレンツェの空気を味わうのもまた格別です🍇
📸 私自身はまだこの小窓からワインを受け取ったことはないけれど、
いつかこの手でグラスを受け取る瞬間、あなたも時を越えた物語の登場人物になれる気がするのです。